就活において「面接」は避けて通れない大きな関門です。とくに対面面接では、言葉のやりとりだけでなく、第一印象やマナーが合否に直結することがあります。
「内容はしっかり準備していたのに、マナーの部分で減点されてしまった…」ということは意外に多いもの。この記事では、就活生が対面面接で押さえておくべきマナーを、会場到着から退室までの流れに沿って徹底解説します。
対面面接が重視される理由
オンライン面接が増えている近年でも、最終面接や重要な選考では「対面」を重視する企業は多いです。理由は以下の通りです。
- 社会人としての立ち居振る舞いを直接確認できる
 - 面接官との距離感やコミュニケーション力を測りやすい
 - 職場環境に馴染めるかどうかを判断しやすい
 
つまり、マナーがそのまま評価に直結するのが対面面接です。
面接前の準備:服装・持ち物・心構え
身だしなみの基本
- スーツ:リクルートスーツ(黒・紺・グレーが無難)
 - シャツ:白無地、シワがないこと
 - 靴:黒の革靴、女性はシンプルなパンプス
 - 髪型:清潔感を重視。前髪で目が隠れないように
 
「清潔感があるか」が一番のチェックポイントです。
必要な持ち物
- 履歴書・エントリーシート(予備含めてクリアファイルに)
 - 筆記用具・メモ帳
 - スマホ(電源は切るかマナーモード)
 - ハンカチ・ティッシュ
 - 折りたたみ傘(雨天対策)
 
バッグは黒や紺のA4サイズが収まるものがベスト。
心構え
- 遅刻は厳禁。10分前到着を目安に
 - 深呼吸して落ち着く
 - 「今日は学びに行く」という気持ちで挑むと緊張がやわらぐ
 
会場到着から受付まで
- 受付では「本日◯時に面接のお約束をいただいております、◯◯大学の◯◯と申します」と丁寧に伝える
 - 社員やスタッフに会った際も笑顔で軽く会釈する
 - 待機中はスマホを触らず、背筋を伸ばして静かに待つ
 
受付からすでに選考は始まっていると考えましょう。
入室マナー
- ドアを3回ノック
 - 「どうぞ」と言われてから入室
 - 「失礼します」と一礼して入る
 - ドアを静かに閉める(後ろ手ではなく体を向けて閉める)
 - 椅子の横に立ち、名前を名乗ってから一礼
 - 「どうぞお座りください」と言われてから着席
 
最初の数秒が面接官の第一印象を大きく左右します。
面接中のマナー
姿勢・表情
- 背筋を伸ばし、両手は軽く太ももに置く
 - 相手の目を見て話す(じっと見すぎず、自然な視線)
 - 表情は明るく、声ははっきりと
 
話し方
- 質問に対して「はい」「ありがとうございます」から始めると印象が良い
 - 結論 → 理由 → 具体例 の順で話すと分かりやすい
 - 話が長くならないよう、1分程度を意識
 
メモは取るべき?
基本的に面接中にメモを取る必要はありません。ただし「企業説明を含む選考」では許可を得てメモを取るのはOKです。
退室マナー
- 面接終了後、「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」とお礼を伝える
 - 椅子の横に立ち、深く一礼
 - ドアの前で再度「失礼いたします」と一礼
 - ドアを静かに閉めて退室
 
退出後も建物を出るまで気を抜かないこと。すれ違う社員にも会釈を忘れずに。
よくあるNGマナー集
- 遅刻:連絡せずに遅れるのは絶対NG
 - 貧乏ゆすりや髪を触る癖:落ち着きがない印象に
 - スマホを会場で操作:マナー違反と見なされる
 - 声が小さすぎる/早口すぎる:自信のなさにつながる
 - 挨拶や礼が雑:社会人としての基本ができていないと思われる
 
まとめ:マナーは「自信」と「安心感」につながる
対面面接では、マナーは評価の「前提条件」です。
- 清潔感のある服装
 - 丁寧な立ち居振る舞い
 - 礼儀正しい言葉遣い
 
この3つを押さえるだけで、面接官に「一緒に働きたい」と思わせることができます。マナーを徹底することで、内容にも集中でき、自信を持って自分をアピールできるでしょう。