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【就活】エントリーしすぎは逆効果?賢い応募数の目安とは

【就活】エントリーしすぎは逆効果?賢い応募数の目安とは

就活を始めると、多くの学生が抱えるのが「どれくらいの企業にエントリーすればいいのか」という悩みです。就活サイトや先輩の体験談を見ていると「100社以上エントリーした」という話もあれば、「10社程度で十分だった」という声もあり、基準が分からなくなってしまう人も多いのではないでしょうか。

確かにエントリー数が多ければ安心感は得られますし、選択肢も広がります。しかし、人事として多くの学生を見てきた経験から言うと、エントリーしすぎは逆効果になりかねないのです。

この記事では、エントリー数が多すぎると起こりやすい問題、適切な目安、効率よく就活を進めるコツを、人事目線を交えながら詳しく解説します。

就活でエントリーしすぎる学生は多い?

リクナビやマイナビといった大手就活サイトを使えば、ワンクリックでエントリーが可能です。そのため、「とりあえず気になる企業は全部エントリー」という学生は珍しくありません。

実際に各種調査によると、平均エントリー社数は20〜30社程度。ただし中には50社以上、100社以上にエントリーする学生も一定数存在します。

しかし、人事の立場からすると、大量エントリーしている学生は選考に進んでも志望度が伝わりにくいことが多いです。面接で「なぜうちなのか?」と聞いたときに言葉が弱いと、「数合わせの応募なのかな」と受け取られてしまうこともあります。

エントリーしすぎのデメリット

準備不足でクオリティが落ちる

エントリー数が多いと、エントリーシート(ES)の作成や企業研究、面接準備が追いつかなくなります。

結果として「どこでも通用するような当たり障りのない内容」になりがちで、人事からすると「学生の本気度が感じられないES」に見えてしまいます。

特に志望動機は企業ごとに練り直す必要があるため、数十社分を丁寧に準備するのは現実的ではありません。

スケジュールが破綻する

大量にエントリーすると、説明会・筆記試験・面接の日程が重なり、どこかを諦めざるを得ない状況が出てきます。

結果的に「本当に受けたい企業を受けられなかった」という後悔につながるケースも少なくありません。

人事としては、急なキャンセルや辞退が多い学生を見ると「他の企業のついでで受けているのでは?」と感じてしまうこともあります。

就活の軸がブレる

業界や職種を絞らずに闇雲に応募すると、自分が何をしたいのか分からなくなってしまいます。「とりあえず内定が欲しい」と考えて動くと、最終的に入社後のミスマッチにもつながりかねません。

実際、人事として面接をしていると、「業界も職種もバラバラに受けている学生」は志望理由が浅く、説得力に欠けてしまうことが多いです。

メンタル面への負担

大量エントリーをしても、その分落選通知も増えます。毎日のように「不合格メール」が届けば、誰でも気持ちは落ち込みます。

「こんなに頑張っているのに結果が出ない」という焦りが募り、就活のモチベーションを保つのが難しくなる学生もいます。

賢いエントリー数の目安

では、実際にはどれくらいの数が適切なのでしょうか。

全体で20〜30社程度

一般的な目安は、エントリー数20〜30社程度です。そのうち説明会やES提出を経て、本選考に進むのは10〜15社程度。さらに最終面接まで進むのは数社というケースが多いです。

人事の立場からすると、「30社丁寧に準備した学生」>「100社に浅く応募した学生」です。

志望度でグループ分けする

効率的に就活を進めるには、志望度に応じてエントリー先を分けるのがおすすめです。

  • 第1志望群(5社程度)
    本当に入りたい企業。企業研究・OB訪問を徹底的に行い、時間をかけて準備する。

  • 第2志望群(10社程度)
    自分の就活軸に合致し、チャレンジしたい企業。選考対策をしっかり行い、内定を狙う。

  • 第3志望群(5〜10社程度)
    練習や選択肢を広げるための企業。面接経験を積む場としても活用。

このようにメリハリをつければ、限られた時間と労力を有効活用できます。

エントリーの「質」を高めるコツ

自己分析を深める

自分の強み・価値観・キャリアビジョンを整理することで、応募先の選定がしやすくなります。人事は面接で「うちでどう活躍できそうか」を聞くことが多いため、自己理解が深い学生ほど説得力のある回答ができます。

業界研究・企業研究を行う

有名だから、安定していそうだから…という理由だけでは説得力が弱いです。説明会やOB訪問で得た情報をもとに、「なぜその企業なのか」を具体的に語れるようにしましょう。

スケジュールを見える化する

カレンダーやExcelでエントリー企業・選考日程を整理することは必須です。人事の視点では、「選考日程を間違えて来ない学生」は非常に印象が悪いので、基本的な管理は徹底しておきましょう。

自分の就活軸を持つ

「やりたいこと」「働く環境の条件」「成長の方向性」など、就活の軸を持っておくことが重要です。軸がある学生は、エントリー数が少なくても強い志望動機を語れるため、選考通過率も高くなります

人事から就活生へのアドバイス

  • 数をこなすより、丁寧に準備した数社の方が評価されやすいです。
  • 志望度が低い企業に大量応募しても、人事にはすぐに伝わります。
  • 「なぜその企業なのか」を自分の言葉で語れるかどうかが合否を分けます。
  • 内定を得るための近道は「数打てば当たる」ではなく、自分に合う企業を見極めて深く準備することです。

まとめ

就活においてエントリー数が多ければ安心、という考え方は必ずしも正解ではありません。エントリーしすぎると準備不足・スケジュールの破綻・就活軸のブレ・精神的な疲弊など、逆効果になる可能性があります。賢いエントリー数の目安は20〜30社程度。志望度によって優先順位をつけ、数より質を重視することが成功への近道です。

人事目線で見ても、「数を追いかける学生」より「しっかり準備して本気度を示す学生」の方が内定に近づきやすいのは間違いありません。

就活はゴールではなく、社会人としてのスタートライン。ぜひ、自分に合った企業と出会うために、戦略的にエントリーしていきましょう。

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