「ポテンシャル採用」という言葉を耳にしたり、実際に求人を見かけたことはないでしょうか。
中途採用では「経験者」や「即戦力」というイメージがありますが、最近ではタイトルにある「ポテンシャル」に該当する人材の採用をしています。
そもそも「ポテンシャル採用」とはどのような意味なのか、どのような人が対象なのか、などについて書いていきます。
「ポテンシャル採用」とは?
これまでの実務経験やスキルだけでなく、その人の将来性や成長の可能性、向上心を評価して採用することを指します。
シンプルに言うと、「人物面重視」になります。
「ポテンシャル採用」をする理由
私が感じる1番の理由は、「人手不足」という市場背景にあります。あらゆる業界で人不足と言われていて(私が人事をしているIT業界もエンジニア不足です)、中途採用・新卒採用の両方で人材の取り合いになっています。
言ってしまえば、これまでの経験やスキルがマッチする人材の採用が順調にできていたら、ポテンシャルの採用はそもそもしないという企業も一定あると思います。
ここまで極端な言い方になってしまいましたが、他の理由もあるかもです。
例えば
・社内で十分な教育環境があり、より社風や価値観に合う人材に育てていきたい
・会社の若返りを目的に、若手層の確保を優先している
・経験に影響されない、柔軟な思考力を求めている
ポテンシャル採用の求人で気をつけたいこと
ポテンシャル採用の求人が増えている状況ではありますが、実際にエントリーや選考を受ける際には以下の点をしっかりと聞いたうえで、入社の判断をすることをオススメします。
入社後にどのような環境で、どのような仕事をして、どのように成長をしていくのか、という点も確認していきましょう。
確認しないで入社すると、入社後のギャップが発生してしまうかも。
「未経験採用」との違い
正直、大きな違いはないですが、イメージとして「未経験採用」という大きな括りの中に「ポテンシャル採用」があると思ってください。
「ポテンシャル採用」は、将来性や成長の可能性を見て採用する、
「未経験採用」は、経験問わず仕事としてやってみたい人を採用する(受け入れる)、という違いになると思います。
「第2新卒採用」との違い
これには大きな違いがあると思います。もちろん企業ごとでの定義は異なりますが、「第2新卒採用」は若手人材の採用を目的にしています。
対象になる人は、新卒で入社して3年以内や早期転職を考える20代前半〜半ばくらいになります。
新卒採用に近い基準で採用するケースが多いので、該当する場合は第2新卒として選考を受けていただくのがいいかもしれないです。
チャンスの多い転職市場
昔は新卒で入社した会社に長く勤めることが当たり前でしたが、今では転職することのハードルは低く、就活生も転職を視野に入れた企業選びをしているほどです。(最近は転職エージェントの広告もかなり増えましたね)
もちろん、業界や業種を変えることで努力しなければいけないことや大変なこともあります。ですが、新しいことへの挑戦や興味のある分野に飛び込めるチャンスが転職にはあると思っています。
私自身も数回の転職経験や実際ポテンシャル採用で人事になりましたので、リアルな視点でアドバイスができると思います。
気になることがあればお気軽にご連絡ください!